高2までは英語に力を入れる
医学部や難関理系学部を目指すためには、数学と理科二科目が必須です。理数が得意な生徒たちが集まるわけですから、そこで勝負ができなければ話になりません。高3ともなると理数科目と英語にかけるべき比重は7:3あるいは8:2でもよいくらいです。そんな中でポイントになってくるのが「英語」です。
文系ほどではなくとも、英語の「実践力重視」の傾向はみられます。過去問では読解中心だった大学でも英作問題などが多くみられるようになりました。だからといって英語に多くの時間を割くことは理系の受験生にとっては得策ではありません。
高3生は高2までに培ってきた英語力を受験まで維持することが大切です。逆に言えば、理系の生徒さんほど高2の冬まで英語を頑張ることが重要です。
英語で高得点が見込めれば、理数科目の弱いところやちょっとしたミスを十分にカバーすることができます。高いレベルで戦うための武器になり得るのが英語なのです。
高2までにある程度の英語力をつけて「音読」と「語順訳」を継続していけば問題ありません。
英語で受験に勝つためのポイント
単語
通常、高校生は「プライム」と熟語のテキストを受験までに7周することが目標です。
英語と熟語のどちらかがおろそかにならないよう、単語と熟語を隔週で進めていきます。正しく読めるようになるための1周目、英語から日本語を言えるように初めて暗記する2周目はかなりの時間を要します。3,4周目と徐々に楽になっていきますが、日本語から英語、派生語まで言えるようにレベルアップしていきます。5周目以降は単語と熟語を同時並行で確認していき、最後の仕上げへ向かいます。
多くの生徒さんが計画通りには進まず、高2の秋以降や高3になってから追い込みをかけることになりますが、理系の生徒さんは前述のとおり、高3で英語に時間をかけるのは得策ではありません。
高2の3月までに最低でも4周、できれば5周目までを終わらせましょう。単語暗唱会を活用すれば問題なく進められるペースです。
音読
英語力を維持するために必須なのが「音読の継続」です。
せっかく身についた英語力も音読をやめてしまったら台無しです。受験前にコアをやめてしまって「思ったよりも英語ができなかった」「単語力は落ちてないのに急に読むスピードが落ちた」ということがよくあります。この原因は音読をやめてしまうことに理由があります。一方で、最後の追い込みでひたすら音読をした生徒さんが急に英語力が上がって目標以上の大学に合格できたこともありました。
1日10分でも構いません。シャドーイングを続けましょう。単語の確認や過去問はコアに来た時だけでも十分です。音読だけは最後まで続けながら理数科目の勉強を頑張ってください。